· 

知らずにやっているかも?人から嫌われるコミュニケーション

 

「嫌われたくない」と思う気持ちは、ごく自然なものですよね。

誰だって、できれば周りの人から好意的に思われたいし、良好な人間関係を築きたいと願っているはずです。

 

ですが、どれだけその思いがあっても、私たちは時に知らず知らずのうちに、相手に不快感を与えてしまうことがあります。

自分では善意のつもりでも、相手にとっては距離を取りたくなるような言動になっていることもあるんです。

 

今回は「人から嫌われるコミュニケーション」について、その特徴と予防策をお伝えします。自分の言動を見直し、人との関係をより良くするヒントにしていただけたらと思います。

 

 

一方的な話し方をしてしまう

 

会話というのは、言葉のキャッチボールです。

ですが、自分の話ばかりを延々としてしまうと、相手は「この人は私に関心がないんだな」と感じてしまうかもしれません。

 

特に、自分の成功体験や悩みを長々と語る一方で、相手の話にはうなずくだけ、あるいは興味のない態度を見せてしまうと、会話のバランスが崩れます。

人は、自分の話に関心を持ってもらえると嬉しいものです。

だからこそ、相手の話を引き出す姿勢を忘れないことが大切なんですね。

 

会話の中で、「それでどうなったの?」「そう感じたのは、なぜだと思う?」などの問いかけを入れることで、相手との関係性はぐっと深まりますよ。

 

 

否定から入るクセがある

 

相手の意見や感情に対して、無意識に「でも」とか「それは違うんじゃない?」と返していませんか?

 

否定から入るコミュニケーションは、相手にとって壁を感じさせます。

「この人には自分の気持ちをわかってもらえない」

「なんだか否定されてばかりで疲れる」

といった印象につながりやすくなります。

 

すぐに賛成できない意見だったとしても、まずは「そういう考え方もあるよね」「なるほど、そう感じたんだね」といった受け止め方をすることで、相手は安心して話せるようになります。

 

そうした安心感を奪ってしまうと、人から距離を置かれることになるので注意してくださいね。

 

 

評価やアドバイスが早すぎる

 

親切心からアドバイスをしているつもりでも、それが「上から目線」や「決めつけ」と受け取られてしまうことがあります。

特に、相手がまだ気持ちの整理をしている最中に、「それはこうしたほうがいいよ」と急いでアドバイスをすると、相手は「ちゃんと話を聞いてくれていない」と感じてしまいます。

 

大切なのは、まず相手の気持ちを丁寧に受け止めること。

アドバイスをするのは、そのあとでも遅くはありません。

 

「そっか、それはしんどかったね」

「どうしてそう感じたのか、もう少し教えてもらえる?」

といった言葉をかけるだけで、相手との信頼関係は大きく変わってきます。

 

また相手が求めているがアドバイスかどうかの見極めも重要です。

人は多くの場合で、ただ「分かって欲しい」「聞いて欲しい」だけの場合もあります。

そんなときにアドバイスをしてしまうと、余計なお世話になってしまうかもしれません。

 

 

距離感を間違える

 

相手との関係性に対して、必要以上に踏み込んだり、逆に冷たくしすぎたりすることも、人間関係をこじらせる原因になります。

 

初対面やまだ信頼関係ができていない段階で、プライベートな話題をぐいぐい掘り下げたり、「タメ口」「あだ名」で急に距離を詰めたりするのは、相手に警戒心を抱かせます。

 

反対に、いつまでも表面的なやりとりしかせず、心の距離が縮まらないままでいると、相手は「自分に興味がないのかな?」と感じることもあります。

 

相手の反応をよく観察しながら、少しずつ距離を縮めていく。

それが心地よい関係を築くコツです。

 

 

 

嫌われるコミュニケーションには、いくつかのパターンがあります。

そしてその多くは、「悪気がないけど伝わり方を間違えている」というケースです。

 

だからこそ、ほんの少しの意識で関係性は大きく変わります。

 

・相手の話をきちんと聴くこと

・まず受け止める姿勢を持つこと

・タイミングや距離感を大切にすること

 

これらを意識するだけで、あなたのコミュニケーションはぐっと信頼されるものへと変わっていくはずですよ。

 

あなたのまわりの大切な人との関係が、よりよいものになるよう、今日からできることをひとつ、実践してみてくださいね。