
日々の生活の中で、ふと「なんだかイライラするな」「満たされない気がする」と感じることはありませんか?
それが仕事のことだったり、人間関係だったり、もっと漠然とした「何か」だったり。
この「不満」という感情は、私たちの心にとってとても大切なサインなんです。
けれど、不満の正体がわからないままだと、ただストレスが溜まってしまったり、関係がこじれたり、自分に自信をなくしたりと、さまざまな悪循環に陥ってしまうこともありますよね。
今回は「不満」の裏に隠れた本当のニーズを見つけるためのヒントとして、「ライフフォース8」と呼ばれる、人間の根源的や欲求についてご紹介します。
これを知っておくことで、漠然とした不満の正体を明らかにし、自分の欲求と向き合うための第一歩が踏み出せるはずです。
きっと今より少し、自分の心の扱い方が上手になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
不満が生まれる理由
不満とは一言でいえば、「理想」と「現実」のギャップから生まれる感情です。
このギャップが小さければ私たちは安心感を得やすく、逆に大きくなると心に不協和が生まれ、不満というかたちで現れてきます。
たとえば、仕事で「もっと評価されたい」と思っているのに、上司からのフィードバックが少なかったり、同僚のほうが評価されているように見えたりすると、不満を感じるかもしれません。
これは、「私の努力は認められてしかるべきだ」「もっと尊重されたい」という理想の裏返しなんですね。
このように、私たちは無意識のうちに「こうありたい」「こうあるべきだ」というイメージを抱いています。
それに今の自分が届いていないと感じたとき、心に「足りない」「ズレている」といった違和感が生まれます。
心理学では、こうした理想と現実のギャップがストレスの大きな原因になることが知られています。
特に、理想が高すぎたり、他者と比較して生まれた理想だったりすると、不満の度合いは強くなりがちです。
けれど、このギャップに気づくことは、自分が本当に望んでいることを知るための重要な手がかりでもあるんです。
自分の内なる声に耳を傾け、「どこがズレているのか?」「何を大切にしたいのか?」と問い直すことで、不満は自分を知る入り口にもなります。
では、その「本当に望んでいること=満たされていないニーズ」とは、どんな種類があるのでしょうか?
それを具体的にお伝えしていきますね。
不満を見つける8つの指標
人間の基本的な欲求を「ライフフォース8(LF8)」として分類した理論があります。
これはもともとマーケティング理論の中で、人が無意識に動かされる深層の欲求として提唱されたものですが、心理学の分野でも応用されています。
人が自然に求める傾向のある欲求を8つに整理することで、自分の内面をより深く理解する手がかりとなる考え方となります。
生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
食べ物、飲み物を味わいたい
恐怖、痛み、危険を逃れたい
性的に交わりたい
快適に暮らしたい
他人に優れ、世の中の遅れを取りたくない
愛する人を気遣い、守りたい
社会的に認められたい
この8つうち、どれか一つもしくは、複数の項目が満たされていないとき、私たちは不満を感じやすくなります。
逆に言えば、「どの指標が不足しているか?」を見つけることで、不満の原因を明確にすることができるのです。
不満を細分化する効果
「なんとなく不満」という漠然とした感情は、私たちの心にモヤモヤとした重さをもたらします。
この感情のやっかいなところは、具体的な原因が見えにくく、言語化しにくい点です。
つまり、どこに問題があるのかがはっきりしないため、どう対処すればよいのかもわからず、ますます不安や焦燥感が募ってしまうことがあるのです。
しかし、不満の裏側には「満たされていない欲求」が必ず存在しています。
その欲求を明確にすることができれば、「自分は何を望んでいるのか」「何が足りていないのか」が見えてきて、自己理解が一気に深まります。
たとえば、「最近仕事に身が入らない」という感情も、「自由に働く裁量が欲しい」のか、「もっと評価されたい」のか、「社会に貢献している実感が持てない」のか——その背景にはさまざまなニーズが潜んでいるかもしれません。
ここで役立つのが、ライフフォース8という視点です。
このフレームに沿って不満を細分化することで、
感情の正体を言語化できる
具体的な対処法が見つけやすくなる
自分の価値観や大切にしたいことが浮かび上がる
といった効果が期待できます。
不満を感情のまま放置せず、言葉にしていく。
そのプロセスそのものが、心を整えて、前に進む力を与えてくれるんですね。
何から満たすか
「8つのうち、どれから手をつければいいの?」と迷う方もいるかもしれません。
実は、満たす順番に“正解”はありません。
ただ、自分にとって一番ストレスを感じている部分、つまり「最も大きなギャップ」があるところから着手するのが効果的です。
簡単な方法としては、
今の生活を8つの指標で0〜10点で自己採点する
点数が低いものから対策を考える
といったステップがおすすめです。
また、満たすための方法は多様です。
たとえば「愛・つながり」が足りないと感じたら、友人との会話の時間を増やしてみたり、SNSの繋がりを見直してみたり。
「成長・学び」の欲求なら、新しい本を読んでみたり、少し難しいことにチャレンジしてみたり。
ポイントは、“小さな行動”から始めること。
少しずつ自分の感情とニーズをつなげていくことで、自然と満足感も育っていきます。
不満は、ただのネガティブな感情ではありません。
それは、自分の理想に気づくための大切なサインです。
「ライフフォース8」を使って自分の不満を可視化することで、感情の背後にある“本当の欲求”に気づくことができます。
そしてそれは、自分を大切にするための第一歩でもあるんですね。
もし今、「なんとなくモヤモヤする」という気持ちを抱えているなら、今日紹介した8つの指標を使って、自分自身と対話してみてください。
一歩踏み出すことで、心が少し軽くなるかもしれません。
そして、その積み重ねが、もっと自分らしく生きる力になっていくはずですよ。

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