
「探偵!ナイトスクープ」という番組をご存じでしょうか?
視聴者から寄せられた困りごとや疑問などを、芸人さんたちが面白おかしく解決するという、関西発の長寿番組です。
完全なお笑い回もあれば、驚くほど感動するような回もあり、喜怒哀楽の玉手箱のような番組なので、毎週楽しみにしているんですね。
先週の依頼内容に、コミュニケーションの大切なことが詰まったネタがあったので、ご紹介したいと思います。
依頼内容
生後9ヶ月の息子のために、オリジナルの子守歌を作ったママさん。
子どもの名前の由来や、成長を楽しみにしている気持ちを込めた歌詞と柔らかいメロディ。
最初のうちは静かに聴いていたのに、いつの頃からか子守歌を歌うと、子どもの顔がこわばり、拳を握りしめてうなり声を出すようになってしまった…。
子どもを優しく寝かしつけるための唄なのに、あきらかに不快な思いをさせてしまっている。
そのためオリジナルの子守歌を封印して、アンパンマンマーチを歌っている。
とはいえ、親子を繋ぐ特別な唄を歌えないというのは、あまりに悲しい。
どうかもう一度、子どもが心地よく子守歌を聴けるようにして欲しい…。
一人息子を想うママさんの切実な想いが伝わってくるような、依頼内容です。
ママの気持ち
実際に現地で取材をしてみると、ママが歌い出したとたんに子どもはグズりだしてしまいます。
検証として、他の赤ちゃんだったらどんな反応を示すかをみてみると、途中から一人が泣き叫ぶという結果に。
我が子のことを考えて一生懸命作った歌ですが、その想いは届いてくれない。
ママさんは悲しくて、悔しくて、目が潤みます。
そこでもしも、歌い手が変わったらどうかを検証するために、「もののけ姫」でも知られる、米良美一さんが依頼者宅へ登場。
あの美声で赤ちゃんに向けて真剣に唄を届けると、赤ちゃんは笑顔を浮かべてとってもご機嫌な様子をします。
唄そのものが原因ではなく、歌い方に原因があるのかもしれないとなります。
そこでママさんに色々と話を聞いていると、初めての子育てということもあり、うまくいかないことも多いし、本当にこれでいいのかと、不安のなかで子育てをしていることがわかりました。
唄を歌っているときも、本当に気持ちが伝わるのか不安なまま、歌っていたのでした。
そこで米良さんが言います。
「私が歌ったときは、楽しい気持ち、慈しむ気持ちを持って歌いました」
そこでママさんは「私は不安の気持ちのまま歌っていました」と、気づきます。
そうなんです。
赤ちゃんには歌い手の気持ちが伝わっていたからこそ、その気持ち通りの反応を示していたのでした。
ママさんはこれまでの不安や罪悪感といったネガティブな気持ちを捨てて、赤ちゃんを愛する気持ち、楽しく歌う気持ちを持って歌ってみたところ、赤ちゃんは笑顔を浮かべて歌に聴き入ってくれたのでした。
気持ちは伝わる
このエピソードには、コミュニケーションを取るときの大切なことが詰まっていると感じました。
僕はクライアントさんに「コミュニケーションは話しの内容だけでなく、感情も交換しているんですよ」と、伝えています。
話し手がどんな気持ちを持っているかは、相手に筒抜けになってしまうんです。
正しく伝えることだけを考えて、本当に伝わっているか不安を感じながら話していると、その不安が相手にも伝わり、警戒を生み出してしまうことがあります。
何を伝えるのか、どのように伝えるのか、これらは技術的なことでカバーできるのですが、気持ちは技術で誤魔化しきることはできません。
だからこそ、普段からどんな態度で人と接するかを意識することが大切なんですね。
見下した態度を取るのか、対等な態度を取るのか、それとも媚びた態度を取るのか。
そういった気持ちは相手に届いて、こちらの態度に相応しい反応を取るようになります。
もしもいま、相手との間で居心地悪さを感じているのなら、それはもしかするとあなた自身の気持ちが影響しているかもしれません。
人は感情の生き物です。
そのため、瞬間瞬間で気持ちは揺れ動いているんですね。
その気持ちプラスで維持できるようになると、人との関係性も向上していきます。
伝える技術を身につける前に、自分の内面を整えることから取り組んでみるのも効果的ですよ。
もしもあなたが内面を整えたいと思うなら、まずはお話をお聞かせくださいね。
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