
気づけば一日が終わり、「あっという間だったな」と感じること、ありますよね。
スマホを見ていたら深夜になっていたり、仕事に追われて気づけば週末になっていたり。
そんなふうに、私たちは毎日、何かに時間を使いながら生きています。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
その「時間」は、あなたの「命」そのものなのです。
動画を観ている時間も、誰かと話している時間も、通勤している時間も。
それらすべてが、あなたの命を使って過ごしている貴重な瞬間なんです。
そう考えると、「今この時間をどう使うか」という問いが、少し違って見えてきませんか。
時間をどう使うかは、「命の使い方」を選ぶことにつながっています。
ということで今回は、「時間=命」という視点から、今の生き方を丁寧に見つめ直していきたいと思います。
命は減り続けている
時間は、誰にとっても平等に与えられた唯一の資源です。
しかしその「平等」は、音もなく減り続けている命のカウントダウンでもあります。
私たちは一日24時間を過ごすたびに、寿命の砂時計の砂を確実に落としているのです。
この現実を聞くと、少し怖く感じる人もいるかもしれません。
でも、心理学者ヴィクトール・フランクルは
「人生の意味は、時間が限られているからこそ生まれる」と言っています。
もし永遠に続く命があるとしたら、私たちはおそらく「今日を大切にしよう」とは思わないはずです。
命に終わりがあるからこそ、一瞬一瞬が尊いものになるんです。
それが「命としての時間」の価値といえるのではないでしょうか。
たとえば、何気なく過ごした1時間。
スマホを眺めて、なんとなく動画を見て、気づけば夜になっていた。
そんな時間も悪くはありません。
ただ、それが「自分を癒やすため」だったのか、「現実から逃れるため」だったのかを少し意識してみる。
たったそれだけで、その1時間の意味は大きく変わります。
命の消費は止められません。
だからこそ、どんな形で減らしていくのかが、大切になるんですね。
「時間の使い方」は「命の使い方」
「時間がない」と感じるとき、私たちは“命の使い道”を見失っていると言えます。
本当は時間が足りないのではなく、「何に使っているか」を意識できていないだけなんです。
心理学には「現在バイアス」という言葉があります。
これは、人が「今の快楽」を将来の幸福よりも優先してしまう傾向のことをいいます。
目の前のSNSの通知、ゲーム、動画、などの甘い誘惑。
これらは脳にとってすぐに得られる報酬であり、私たちの注意を簡単に奪っていきます。
人間の脳は理性的に見えて、実はとても短期的なつくりなんですね。
たとえば、寝る前に「少しだけYouTubeを観よう」と思っても、気づけば2時間経っている。
その時間を「リラックスのため」と思えるなら、それも良い命の使い方です。
けれど「また無駄にしてしまった」と感じるなら、それは命を無自覚に浪費したサインかもしれません。
大切なのは、自分の命をどこに投資しているかを意識することです。
「今日使った時間は、未来の自分を支えるものになっているか?」
そう問いかけるだけで、時間の質も、人生の密度も驚くほど変わっていきます。
「何に命を使いたいか」を意識する
「やりたいことが分からない」「自分の軸が見えない」
そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
けれど、“命の使い道”という視点を持つと、不思議と迷いが少しずつ晴れていきます。
たとえば、次のように考えてみてください。
「もし、今日が人生最後の日だったら、この予定を本当に入れるだろうか?」
この問いを自分に向けるだけで、行動の優先順位が変わることがあります。
仕事、家事、SNS、趣味、休息。
どれも大切な時間の使い方です。
ただ大切なのは、それを「意志を持って選んだかどうか」なんです。
意志をもって選んだ1時間は、たとえ失敗しても後悔になりません。
でも、流されるままに使った1時間は、あとから「もっと別のことに使えばよかった」と感じてしまうことがあります。
この違いこそが、人生の満足度を左右します。
心理学の「自己決定理論」において、人は「自分で選んで行動している」と感じたときに最も幸福度が高くなるとされています。
つまり、命の使い方を自分の手で握ることが、迷いを減らし、満足のある生き方につながるんですね。
命を意識すると、人との関わりも変わる
命の有限性を意識すると、人との関わり方にも変化が生まれます。
「この人と過ごす時間に、自分の命を使ってもいいのだろうか?」
そんな問いが心に浮かぶようになるのです。
たとえば、誰かの愚痴を長時間聞いているとき。
「相手を支えたい」と思って聞いているのなら、それは素晴らしい命の使い方です。
でも、「断れないから」「なんとなく付き合いで」という理由なら、少し立ち止まってみてもいいかもしれません。
逆に、誰かを励ますために時間を使う、心をこめて何かを伝える。
そんな時間は、相手にも自分にもエネルギーを与える使い方です。
使うほどに心が満たされていく命の使い方と言えるんですね。
脳科学の研究でも、人に親切にする行為(利他的行動)は幸福ホルモンであるセロトニンやオキシトシンを分泌させることが分かっています。
つまり「人のために時間を使うこと」は、自分の心の健康にもつながっているのです。
命をどんな人のために、どんな関係の中で使うか。
それを意識するだけで、人間関係のストレスは少しずつ減って、心は穏やかになっていきます。
今日、命をどう使いますか?
少し耳が痛くなるような、イジワルな質問をします。
昨日のあなたの行動の中で、あなたの命に釣り合う時間はいくつあったでしょうか?
その日を終えるとき、「自分の命を良い形で使えた」と感じられる瞬間はあったでしょうか?
命を意識することは、人生を窮屈にすることではありません。
むしろ、「今」という瞬間をより豊かに生きるための視点でもあるんです。
朝日を浴びてコーヒーを飲む時間。
大切な人に「ありがとう」と伝える時間。
好きなことに没頭する時間。
それらすべてが、かけがえのない命の一部です。
だからこそ、命の使い方を意識して選ぶ。
それだけで、人生は驚くほど穏やかに、そして美しく輝き始めるんですね。
命とは、目に見えないものではなく、今この瞬間に確かにあるものです。
時間をどう使うかは、どんな命を生きるかを決めること。
今日、ほんの5分でもいいので、「これは自分の命を使う価値がある」と思える行動をしてみてください。
その小さな積み重ねが、あなたの人生を確実に豊かなものにしてくれますよ。

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