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人に頼るのが苦手な人へ

 

人のお願いを断れないのに、自分が誰かに頼るのは苦手。

そんな人って、意外と多いのではないでしょうか。

 

何かを抱えてつらい時ほど、誰にも言えずに一人で抱えてしまって、気がついたらため息をついている。

 

なんで自分はこんなに頼るのが下手なんだろう。

もっと気楽に人に助けを求められたら、こんなに苦しくならないのに…。

そう感じる瞬間って、日常の中に何度もあるかもしれません。

 

でも、人に頼れない背景には、ちゃんと理由があります。

それは決して欠点ではなく、これまでのあなたの頑張りや優しさが形を変えただけのことなんです。

 

ということで今回は、人に頼れない自分を責めてしまうあなたに向けて、心がふっと軽くなる視点と、頼るための小さな練習についてお伝えしていきます。

 

今回の内容はきっと役に立つと思うので、最後までぜひ読んでくださいね。

 

 

なぜ頼れないのか?

 

人に頼ることが苦手だと感じる人は、意外と多いものです。

でも、その理由を自分でちゃんと理解している人は意外に少ないかもしれません。

なんとなく遠慮してしまう、自分が頼んだら相手を困らせる気がする、嫌がられたらどうしよう…。

そんな曖昧な気持ちが浮かんで、結局ひとりで抱えてしまうことはありませんか。

 

実は人を頼れない人は、他者への思いやりが深い傾向があります。

相手の状況や気持ちに敏感で、自分のお願いが負担にならないかどうかを考えすぎてしまうんですね。

これは、あなたが丁寧に人と向き合おうとする優しさがあるからこそ生まれる反応なんです。

 

もう一つ多いのが、頼ることを弱さだと捉えてしまう価値観です。

自分でなんとかしなければ、自分が頑張るのが当たり前だという考え方が強いと、人に頼ることは甘えに見えてしまうのです。

 

つまり、頼れないのは決してあなたの欠点ではないんですね。

むしろ、あなた自身の誠実さによってそうなっていると言えるのです。

 

 

一人で頑張る人の共通点

 

人に頼れない人には、心の奥に自分でも気づかないルールが存在していることがあります。心理学では「スキーマ」と呼ばれる、思考や行動の基準となる価値観を持っているんですね。

 

例えば

・自分が頑張らなきゃいけない

・迷惑をかけるのは良くない

・弱みを見せてはいけない

・人に頼るのは甘え

こういったルールが、あなたの行動を知らず知らずのうちに制限している可能性があります。

 

この心のルールは、多くの場合で、幼い頃の家庭環境や学生時代、社会人になってからの経験から形づくられます。

 

例えば、助けを求めても受け止めてもらえなかった経験があると、人に頼ることは危険だという感覚が身につくかもしれません。

逆に、家庭や職場で常に頑張ることを求められてきた人は、人に頼るという選択肢そのものを思いつきにくくなります。

 

そして、このルールはあなたを長い間守ってきてくれた可能性があります。

人に頼らなかったからこそ、安全に過ごせていたという側面もあるんですね。

だからこそ、この心のルールは無意識のうちに強く根づいてしまって、今も同じように働いてしまうのです。

 

まず大事なのは、頼れない自分を責めることではなく、こんな心のルールが自分の中にあるんだと気づくことなんです。

 

その気づきが、自分のなかにあるルールを少しずつゆるめていく第一歩になります。

〇〇しなければという思いが浮かんだら、これは昔の自分が作った心のルールかもしれない、と優しく意識してみるだけでも変わり始めます。

 

 

まずは簡単なことから試してみる

 

頼るのが苦手な人に、いきなり誰かに相談しようと言われてもハードルが高いですよね。

そこで大切になるのが、頼るという行為を細かく分けて、小さく始めることです。

 

まずは、相談ではなく状況を共有するだけでも十分です。

今日ちょっと大変だったんだよね、と伝えるだけでも、人とのつながりが生まれます。

これは立派な頼る練習です。

 

次に、全部を頼むのではなく、一部分だけ手伝ってもらうという方法もあります。

例えば、資料の確認だけお願いするとか、少しだけ意見を聞いてみるなど、小さなお願いならハードルが下がります。

 

頼ると迷惑かもしれないという思いが浮かんだら、頼られた人の気持ちを思い出してみてください。

人は、誰かに必要とされることで喜びや充実感を感じる生き物です。

実際にあなたが誰かに頼られて、それを手伝った後にお礼を言われたら、満更でもない気持ちになりませんか?

あなたが頼ることは、相手の自己肯定感を高める一つのきっかけにもなるんですね。

 

日常で使えるフレーズとして

・ちょっと聞いてほしいことがある

・この部分だけ見てもらえないかな

・時間がある時に少しだけ手を貸してほしい

など、負担になりにくい言い方から取り入れてみると、少しずつ頼ることへの慣れが生まれます。

 

大切なのは、いきなり完璧に頼ろうとしないこと。

小さな一歩でも、心のクセは確実にゆるんでいきます。

 

 

 

人に頼れないことは、欠点でも失敗でもありません。

これまでの経験や優しさが積み重なって、自然と身についた反応なんです。

だからこそ、自分を責める必要はまったくありません。

 

大切なのは、少しずつ心のルールに気づいて、小さなお願いから始めること。

今日から一つでも、小さな頼る練習をしてみてくださいね。

 

 

 

 

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