· 

自分の機嫌を自分で取る方法

 

朝からなんとなく気分が重かったり、ちょっとした一言で一日中モヤモヤしてしまったり。そんな経験、きっと誰にでもありますよね。

 

仕事がうまくいかなかったから。

あの人の態度が冷たかったから。

天気が悪かったから。

 

私たちはつい、機嫌が悪くなる理由を外側に探してしまいがちです。

そして無意識のうちに、誰かや何かが自分の気分を左右しているように感じてしまうのかもしれません。

 

でももし、自分の機嫌を自分で取れるとしたらどうでしょう。

他人や環境に振り回されることが減って、心に少し余白が生まれると思いませんか。

 

ということで今回は、自分の機嫌を自分で取るというテーマについて、心理的な背景と具体的な方法を交えながらお伝えしていきます。

きっと日常が少しラクになるヒントが見つかると思うので、最後まで読んでみてくださいね。

 

 

機嫌はどこから来るか

 

まず最初に知っておきたいのは、私たちの感情がどこから生まれているのか、という点です。

 

多くの人は、嫌な出来事があったから嫌な気分になった、うまくいったから嬉しいと思っていますよね。

でも心理学では、出来事そのものが感情を生むわけではない、と考えられています。

大切なのは、その出来事をどう受け取ったかという認知なんです。

 

例えば、雨が降ったとします。

ある人は「最悪だ」と感じ、別の人は「涼しくていいな」と感じる。

起きている事実は同じでも、気分はまったく違いますよね。

つまり、気分を決めているのは出来事ではなく、自分が無意識につけている意味づけやラベルなんです。

 

仕事でミスをしたときも、「自分はダメだ」と捉えるのか「学べる材料が増えた」と捉えるのかで、気分は大きく変わります。

ここに気づけるようになると、自分の機嫌は思っているよりも自分の手の中にあるのかもしれない、そんな感覚が少しずつ芽生えてきます。

 

 

なぜ私たちは機嫌を外に委ねてしまうのか

 

それでも現実には、なかなか機嫌を自分で取れないことも多いですよね。

それには、ちゃんと理由があります。

 

私たちは小さい頃から、褒められたら嬉しい、怒られたら悲しいという経験を重ねて育ってきました。

評価されることで自分の価値を感じる環境にいると、気分も自然と他人次第になっていくのです。

 

さらに、こうあるべき、ちゃんとしなきゃ、期待に応えなきゃ、という思いが強いほど、現実とのズレがストレスになります。

その結果、相手が悪い、環境が悪い、運が悪いと、無意識に外側に原因を求めてしまうようになるんですね。

 

これは人としてとても自然な反応です。

だからこそ、機嫌を外に委ねてしまう自分を責める必要はありません。

ただ、そういう仕組みがあるんだと知るだけでいいんです。

 

 

自分の機嫌を自分で取るとはどういうことか

 

ここで誤解しやすいのが、自分の機嫌を自分で取る=わがままというイメージです。

でも実際は、その逆なんですよね。

 

自分の機嫌を自分で取るというのは、感情を好き勝手にぶつけることでも無理やりポジティブになることでもありません。

「今、自分はどんな気分なんだろう?何に反応しているんだろう?」と、丁寧に自分の内側にある気持ちに向き合うことなです。

 

嫌な気分を消そうとしなくていいんです。

まずは、そっか、今イライラしてるんだな落ち込んでるんだなと認めてあげる。

それだけで、感情は少し落ち着き始めます。

 

機嫌を取るというのは、無理矢理ポジティブに考えるとか、感情を抑え込むといったことではななく、感情と対話していくことなんですね。

 

 

具体的な実践方法

 

ではここから、今日からできる実践をいくつかご紹介しますね。

 

まず一つ目は、感情に名前をつけることです。

モヤモヤしているとき、不安悔しい寂しい疲れていると、できるだけ具体的な言葉にしてみてください。

言葉にすることで、感情は整理されやすくなります。

 

二つ目は、出来事と解釈を分けて考えること

例えば、「上司に注意された自分は能力がない」ではなく、「上司に注意された何を改善すればいいか確認しよう」と、一度立ち止まって考えてみる。

これだけで気分の沈み方は変わってきます。

 

三つ目は、身体から機嫌を整えること

深呼吸をする、肩の力を抜く、少し歩く温かい飲み物を飲む。

心と身体はつながっているので、身体を緩めるだけでも気分は変わりやすいんです。

どれも完璧にやらなくて大丈夫です。

できそうなものを一つ、試してみてくださいね。

 

 

機嫌が取れない日があっていい

 

ここまで読んで、それでも無理な日はあると思った方もいるかもしれません。

それでいいんです。

 

人には波があります。いつも前向きでいられる人なんていません。

大切なのは、機嫌が悪い自分をさらに責めないこと。

今日はそんな日なんだなよく頑張ってるなと、自分に声をかけてあげてください。

機嫌を自分で取るというのは、完璧に感情を操ることではなく、長い目で自分と信頼関係を築いていくことなんです。

 

 

 

自分の機嫌を自分で取れるようになると、世界の見え方は少しずつ変わっていきます。

他人の言動に振り回されにくくなり、落ち込んでも立ち直りやすくなり、自分に対する信頼感も育っていきます。

 

大きく変わろうとしなくて大丈夫です。

まずは、今どんな気分だろうと自分に問いかけるところから始めてみてください。

その小さな一歩が、あなた自身の機嫌を、あなたの手に取り戻すきっかけになるかもしれません。

 

 

 

 

Kindleで電子書籍を出版しました

出版一週間で

 

  • ストレス管理部門
  • ビジネス・経済スキル部門
  • ビジネス・経済部門
  • ビジネスコミュニケーション部門
  • 実践経営・リーダーシップ部門
  • 自己啓発部門
  • 心理学部門

 

など、計13部門で一位を獲得。

 

Kindle Unlimited会員の方は無料で読むことができます。

書籍ページはコチラ

↓ ↓ ↓ 

https://x.gd/dpEnF