LOGIROJI STORY


シナリオとの出会い

2001年の春

全てはシナリオとの出会いから始まりました

 

何かを表現したい。

そう強く思った私は、作品を作ることを決意しました

そして小説や漫画ではなく、シナリオを選んだのです

 

なぜシナリオを選んだのか?

その理由はあまり褒められたものではありません

漫画は画が描けなきゃできない

小説は非常に多い文章を書く必要がある

 

シナリオは、1時間ドラマなら400字詰め原稿用紙で60枚程度

そのお手軽さに飛びついたのでした

 

いまから思えば、その選択が最良であったと確信できます

ですが当時の私は、こんな未来が来るとは露ほどにも思っていませんでした

 


創作の楽しさ

シナリオを書くにはルールを知る必要がありました

勉強するために、シナリオスクールに通うことにしたのです

そしてある講師の方と出会います

その出会いが私の人生に大きく影響するとは

その時は知る由もありませんでした

(後ほど秘密をお話しします)

 

シナリオについて学んだことで、シナリオの書式や書き方のルール

決められたフォーマットを身につけることができました

それさえわかれば、あとは書くだけです

 

頭の中にある物語を勢いに任せて書き続けたました

アイデアや台詞がドンドン溢れてきます

こんな展開、あんな展開

自分が世界を作っているという実感は、なにより楽しいものでした

 


第一の壁・独りよがり

人生で初めての原稿が完成しました

「これは最高傑作だ!」

そう確信した作品を講師の方に添削してもらいました

そして添削された原稿が返ってくると、そこに書かれていた言葉は

 

「ドラマになっていない」

 

ドラマを書いているのにドラマになっていないという評価だったのです

唯一褒めてもらっていたのは、最後まで書き切ったことだけでした

 

その当時に書いていた作品はただ単純に

面白そうなシーンを繋げただけだったのです

つまりは独りよがりの作品だったのでした

 


第二の壁・構成

最高傑作だと思っていた作品は、どうしようもない駄作でした

どうすればドラマとして成立するのか

それを考える日々が続きました

 

様々な作品をみて、それらを自分の言葉で書き起こし

ストーリーの流れを簡潔にまとめ

登場人物がどのように行動しているのかを調べました

 

すると多くの作品に共通することが見えてきたのです

それは展開には型のようなものがあるというものでした

 

オープニングがあり、事件が起こり、登場人物の思惑があり

それぞれの理由があり、次の事件が起こり……

 

その型の中で、様々な世界が動いていることに気がついたのです

それこそが『構成』でした

 

つまり構成とは、ドラマを面白く見せるための「設計図」なのです

 


第三の壁・人間を描く

構成によって一貫した流れを掴むことが出来るようになりました

ドラマの構成の組み立て方は、全てのシーンを並べて考えます

そうすることで、全体を俯瞰して見ることができるのです

 

シーンの並べ方で、効果的な流れを生むことができるようになりました

それによりドラマに躍動感を与えることができるのです

 

ですがドラマは構成で「段取り」を組むことが全てではありません

みなさんがドラマや映画をみて心が動くのは

そこに人間がいるからに他なりません

 

人間の心の奥を描くことで初めて

多くの方に共感され、感動を呼び起こすことができるのです

 

そして人間を描くということに終わりはありません

絶えず考え続けなければならないのです。

 


創作とは、考えること

私がシナリオと出会い、そしてシナリオから学んだことを書いてきました

ここまでお読みになったみなさんはお気づきだと思います

 

創作とは考え続けることなのです

 

シナリオ創作によって、学んだことは

 

1:独りよがりにならない

2:構成が重要

3:考え続ける

 

実はこの3つの要素は、シナリオだけでなく

実生活における教訓でもあるのです

 

誰かに何かを伝えようとしたとき

 

1:自分だけがわかるのでなく、相手にもわかってもらう

2:わかりやすい順番で話す

3:どう話せばいいか、考える

 

という3ステップを無意識に実践しているのです

 


創作=考える=論理思考

実はシナリオ術というのは、論理思考の原点を使っているのです

論理思考の原点とは

 

『バラバラの情報を破綻のないように整理し、聞き手に共感を生む』

 

ということに他なりません

 

これは私が長年シナリオ制作に携わり

シナリオ作法を研究し続けたことによる結論です

 

シナリオ技法は論理思考に転用することができるのです

とは言っても、シナリオを書くつもりの無い人に

シナリオ術を説明してもあまり楽しくないですよね?

 

そこでシナリオを書かなくても、マンガを使って

シナリオ作法の考え方を楽しく身につけるプログラムを作り上げました

 

このプログラムは年齢問わず、多くの方が遊び感覚で実践できるものです

遊びだから難しく考えることはありません

遊びながら、シナリオの構成力を自然と身につけることができるのです

 

そしてこのプログラムを第一線で活躍している

プロの脚本家の方に実践してもらいました

 

「これは発明だ」

 

それが脚本家の方の評価でした

そしてその脚本家こそが、私が出会った講師の方なのです

あの出会いからずっと、私の師匠でありメンターとして

第一線で執筆活動を続けておられます

 

その方は、NHKドラマの「洞窟おじさん」を執筆し

2015年度文化庁芸術祭優秀賞受賞作品にも選ばれました

 

それ以外にも映画や舞台など精力的に活動を続けておられる

その作家は児島秀樹氏です

 


LOGIROJIの誕生

現在『考える力』の重要性について、注目が集まっています

そしてこれからも、その力は生きる上で重要であり続けるでしょう

 

論理思考という言葉を調べれば、様々な書籍や講習があります

それらのほとんどは、社会人を対象にしたものです

 

なぜ社会に出てから論理思考

つまり考える力を必要とする人がいるのでしょうか?

 

その原因は学校教育にあるのです

 

学校では『答えのある問題』に対する、多くの解決法を教えてくれます

ですが実社会にでたとたん『答えの無い問題』に直面します

これまでの問題の取り組み方と全く違うので、困惑する方が大勢います

 

ですがもし、もっと早くに『考える力』を身につけていたらどうでしょう?

実社会にでたとき困惑することなく

『答えの無い問題』に取り組むことが出来るのではないでしょうか

 

『答えの無い問題』に取り組むための土台をつくりたい

その土台はあらゆる生活の礎となる力です

 

自ら考え、自ら解決策を考え、自ら答えを出す

 

その力は自分の人生を切り開く力です

 

みなさん自身に、人生を切り開く力を手に入れてもらいたい

そしてみなさんや、みなさんのお子さんに

その力があればと思いませんか?

 

その願いを叶えるため、LOGIROJIは誕生しました